見た目でわかる!犬と猫の適正体重と理想の体型ガイド

飼育方法

こんにちは、獣医師まるです!
今回は愛犬や愛猫の適性体重を知る方法についてお話しします。

適性体重の重要性

皆さんのワンちゃんやネコちゃんはこんな経験ありませんか?

「散歩中に『ぽっちゃりですね』と言われた」
「動物病院で『ダイエットしましょう』と言われた」
「他の子に比べてなんか体が丸い…?」

もしこういった経験がある場合、ペットたちの適性体重をしっかり学ぶことから始めましょう。

犬や猫も人間と同じように適性体重があります。これは健康的に生活するために理想とされる体重のことです。太り過ぎ、痩せ過ぎはさまざまな健康被害を引き起こす原因になります。

とはいえ犬や猫は種類によって体格差が大きく、適性体重を知ろうと思ってもなかなか難しいですよね。特にMix犬は調べても出てこないことが多いでしょう。

では愛犬、愛猫の適性体重はどのように決まるのでしょうか?
それは見た目で判断するのです。

見た目でチェック!犬と猫の理想体型

犬や猫の適性体重は個体差があるため、見た目でわかる理想体型を知ることが大事です。
上記の図表を参考に、愛犬、愛猫のボディーコンディションスコア(BCS)を求めてみましょう。

ボディーコンディションスコアは5段階で体型を評価するものです。BCS3が理想的な体型です。

本記事で使用している図表は、環境省の公式サイトに基づいています。詳細は環境省ウェブサイトをご確認ください。出典:環境省『飼い主のためのペットフード・ガイドライン』

犬と猫に共通している、理想体型の見た目の基準ポイントは以下の3つです。

・上から見た時にくびれがある
・横から見た時にお腹が引き締まっている
・胸を横から触ると皮膚の下に容易に肋骨を触れる

皆さんのペットたちはいかがでしょうか。

まるで枕のようにくびれが全くないネコちゃんになっていませんか?
うちの子たぬきだったっけ?と思うようなポンポンのお腹のワンちゃんになっていませんか?

あるいは、腰や背中の骨が浮き出ているくらい痩せているなんてことはありませんか?

肥満も痩せすぎも要注意です。

飼い主さんが気をつけたいポイント

① 毛の長さによる誤解

犬や猫の毛の長さや被毛の密度によって、体型が実際とは異なって見えることがあります。

  • 長毛種:被毛がふわふわしているため、実際より太って見えやすいです。例えば、シーズーやペルシャ猫などは、毛が体を覆うので見た目では体型が分かりづらいです。
  • 短毛種:逆に被毛が薄く体のラインがはっきりするため、痩せて見えやすいことがあります。特に、イタリアングレーハウンドやアビシニアンのような細身の品種は注意が必要です。

見た目に惑わされず、触って確認してあげましょう!

② 体型の変化を見逃さない

毎日一緒に暮らしていると、愛犬・愛猫の体型に気づきにくいことがあります。
体型の変化を見逃さないように、日頃から見て触って確認してあげましょう。


⚪︎触ってチェック
  上記の表を参考に、肋骨・腰のくびれ・お腹のラインをチェックしましょう。

⚪︎視覚チェック
毎日同じ角度から写真を撮るなどして、見た目の変化も記録すると効果的です。

③ 動物病院での健康診断を活用

家庭でのチェックに加えて、定期的な健康診断も大切です。

  • 体重測定:動物病院では正確な体重測定ができ、体重変化の記録が可能です。
  • BCS(ボディコンディションスコア)評価:獣医師による客観的な評価で、理想体型かどうかを確認できます。
  • 隠れた病気の早期発見:体重増加や減少が、病気のサインであることもあります。健康診断を通じて、早期発見・早期対処ができます。

健康診断は年に1〜2回が目安です。愛犬・愛猫の健康を守るため、動物病院のサポートも積極的に活用しましょう。

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