こんにちは、獣医師まるです!
この記事では、ノミダニ予防の必要性、具体的な方法、そして室内飼いのペットにも予防が必要な理由について詳しく解説します。あなたの大切なペットの健康を守るため、ぜひ最後までお読みください。
1.予防の必要性
ノミやダニが引き起こす健康被害
ノミやダニは、皮膚に寄生してかゆみや炎症を引き起こすイメージはありますよね?
実はかゆみを起こすだけでなく、重大な病気を媒介することがあります。
ノミやダニによる病気にはどんなものがあるのか、具体的に以下に挙げてみます。
ノミによる被害
- アレルギー性皮膚炎(FAD)
ノミの唾液に対するアレルギー反応で、激しいかゆみや脱毛を引き起こします。 - 貧血
大量に寄生されると、特に小型犬や子猫では命に関わることも。
ダニによる被害
- バベシア症
赤血球を破壊し、発熱や貧血、最悪の場合死に至る病気。 - ライム病
関節炎や発熱を引き起こし、慢性化することもあります。 - SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
主にマダニによって媒介されるウイルス感染症で、発熱、下痢、嘔吐を引き起こします。犬や猫が感染源となり、人にも感染する危険性があるため注意が必要です。
これらの病気は、ペットだけでなく飼い主にも影響を及ぼすことがあります。特にダニは人間に感染し、皮膚炎や重篤な病気を引き起こすリスクがあります。
それでは、どのようにノミやダニからペットを守ればよいのでしょうか。
2.予防方法
主な予防薬の種類
以下に代表的なノミダニ予防薬の種類と、それぞれの特徴を表にまとめました。
種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
スポットオンタイプ | 薬液を皮膚に直接滴下するタイプ | 簡単 効果が長持ち(通常1か月) | 水遊びやシャンプーの頻度が多いペットには不向き |
内服薬 | 錠剤やチュアブル(食べさせる)タイプの薬 | 確実な投与が可能で、皮膚の状態に影響されない おやつ感覚で与えられる フィラリア予防が同時にできるものもある | 薬を嫌がる子は飲んでくれないことも |
首輪タイプ | 首輪に薬剤が含まれており、長期間効果を発揮 | 効果が数か月持続 | ノミやダニの駆除はできない 首輪を嫌がるペットには不向き |
スプレータイプ (体に直接吹きかけるもの) | 即効性があり、広範囲に使用可能 | 必要な部分に直接使用できる | 定期的な再使用が必要 |
⚠️注意点⚠️
商品によっては薬用効果が低いものもあります。
基本的には動物病院で定期的に購入するのがおすすめです。
各種予防薬の成分や効果については、今後別の記事で詳しく解説しようと思っています!
環境対策も忘れずに
予防薬だけでなく、飼育環境を清潔にすることもノミダニ予防に重要です。
家の中や庭など、ペットが過ごす環境にも対策を施しましょう。
- 定期的な掃除機掛け:ノミの卵や幼虫を除去。面倒がらずに頑張りましょう!
- ペットの寝具の洗浄:水や熱でノミダニを死滅させます。
- 庭にダニ忌避剤を散布:ノミダニは草むらにたくさんいます。草木の手入れもこまめに行いましょう。
3.予防薬の頻度
ノミやダニの発生は季節や地域によって異なりますが、予防は基本的に通年を通して行うことが推奨されます。
以下を目安に予防スケジュールを組みましょう。
- 温暖な地域
一年中ノミやダニのリスクがあるため、毎月の予防が必要です。 - 寒冷な地域
春から秋にかけて特に注意が必要ですが、室内暖房により冬でも発生する可能性があります。
予防薬の投与頻度は製品によって異なるため、必ず製品の説明書を確認し、獣医師の指示を守りましょう。
4.室内飼いでも必要か?
「室内飼いだから予防薬は使ったことがない」
「散歩行かないからノミやダニなんてつかない」
という飼い主さんも多数いらっしゃいます。
ところが過去にこんな事例がありました。
普段同じベッドで寝てるという猫さんに多数のノミが寄生していたことがありました。
毛をかき分けると全身にノミがうにょうにょ…
猫さんの長い毛に埋もれて飼い主さんは気づかなかったようで、びっくりされていました。
ノミやダニは暖かい場所を好みます。
犬や猫の体表、じゅうたんの中、布団の中などふかふかで暖かい所は絶好の住処になっていしまいます。
つまり、室内でもノミやダニは発生します!
侵入経路は主に2つ。
- 外部からの持ち込み
他のペットや人間が外からノミやダニを運んでくることがあります。
散歩中にペットの体にくっついてくることも。 - 窓や玄関からの侵入
ダニは小さく、網戸や玄関の隙間から侵入することがあります。
特に地面が近い1階は侵入しやすいので注意。
室内飼いのペットでも、定期的な予防は必須ですね。

5.ペットを守るために今日からできること
愛犬や愛猫の健康を守るためには、定期的なノミダニ予防が欠かせません。この記事で紹介した情報を参考に、以下の行動を実践してみましょう。
- 獣医師に相談し、ペットに最適な予防薬を選ぶ。
- 環境の清潔を保つため、定期的に掃除を行う。
- 投与スケジュールを守り、通年を通した予防を心掛ける。
ノミやダニの予防は、ペットの健康だけでなく家族全員の安心にもつながります。
ぜひ今日から実践してみてください!
コメント